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海外へ荷物を送る場合、税関を通る必要があります。そのため、適切な手順や書類が必要となることがあるのです。
今回は、海外への荷物の送り方について紹介していきたいと思います。国際小包やEMSの違い、それぞれの料金についても紹介していきます。
目次
海外への基本的な荷物の送り方
海外への荷物の送り方は、日本郵便のHPにも掲載されています。
基本的には以下のような順序を辿ってお届け人に届くようになるのです。
- 送れるものか確認する
- 輸送方法を決定する
- 送り状などの書類を準備
- 梱包
- 発送する
- 日本からの輸出時の税関検査
- 宛先の国や地域での輸入時に税関検査
- 現地で配達
国際郵便として送れないもの
国際郵便では、全世界共通で決まっている送れないものと、各国や地域により送れないものが決まっています。全世界共通で送れないものとしては、スプレー缶、花火、香水、マニュキア、アルコール飲料、モバイルバッテリー、電子タバコ、アルコール濃度24%を超える日焼け止めやヘアトニックなどがあります。その他にも航空危険物とされている使い捨てカイロなどがあります。ガス類や火薬類、引火物、放射物質、伝染性の可能性のあるものも送ることができません。
各国や地域では、例えばサウジアラビアでは、牛肉が記載されています。牛肉そのものだけでなく、加工品も送れないため、注意が必要です。国際郵便の際には、その国に送れるのか確認してから送るのがいいでしょう。
国際郵便の種類
国際郵便には、送るものや大きさ・重さ、配達の速さによって様々な送り方があります。用途に合った選択をすることが大切です。まずは、国際郵便の種類を紹介しましょう。
手紙やはがきなどを送るとき
手紙には、国内と同様に定型と定型外があります。2㎏までのものであれば、手紙や雑誌、ICカード、CDや書類などを手紙として送ることができます。はがきは、世界中どこでも一律の料金で送ることができます。バースデーカードやクリスマスカードなどは、25gまでであれば、手紙として送ることができます。しかし、郵便物にその旨の記載か申し出が必要となります。
小さな荷物を送るとき
2㎏未満の小さな荷物を送る方法は、3種類あります。EMS、小形包装物、国際eパケットライトがあり、発送スピードや発送方法による違いがあるのです。
それぞれの違いを紹介していきます。
| 発送方法 | 特徴 | |
| EMS | 航空便 | 最速。冷蔵冷凍対応。 | 
| 小形包装物 | 航空便・SAL便・船便 | EMSより安く送ることが出来る | 
| 国際eパケットライト | 航空便 | 不在でも配達できる。追跡サービスがある。取り扱い地域・国の決まりがある。 | 
海外への発送方法は、上記の通り、航空便、SAL便(エコノミー航空便)、船便があります。航空便が一番早く、その中でもEMSを利用した航空便が一番早くなります。
その次に、SAL便、船便の順番で発送スピードが決まっています。
大きな荷物を送るとき
2㎏以上の大きな荷物を送るときに送る方法は、2種類あります。EMS、国際小包があり、小さい荷物を送るとき同様、発送スピードや発送方法による違いとなっています。
具体的に紹介していきましょう。
EMSとは
EMSとは、国際スピード郵便といいます。郵便局が提供する最速の配送サービスです。3〜18日で届くと言われています。また、世界120以上の国や地域に30㎏までの書類や荷物を送ることができます。荷物の配達状況を確認できるサービスや、万一の場合の損害補償制度を利用することも可能となっており、安心できる海外への荷物の送り方となっています。送り状をパソコンやスマホで作成することができ、発送の送り方ガイドもあり、容易に送ることができるのです。
国際小包とは
一般的な海外への荷物の送り方です。発送方法としては、航空便、SAL便、船便の3種類の方法から選ぶことが出来ます。2025年10月現在、SAL便は取り扱い停止しています。また、国により10~20%の料金割引があります。国により制限がある場合もありますが、重量は30㎏まで可能です。
保険をつけることも可能です。保険とは、郵便の引き受けから配達までを記録し、万一壊れた場合や届かなかった場合に、届け出れば損害賠償を受けることができるサービスです。海外への配達は、不安もあると思いますので、保険が付いているのは安心かもしれませんね。
海外へ荷物を送る際の料金
海外への荷物の送り方や重さによって、料金は異なってきます。また、国や地域によっても値段は変わってきます。基本的には、EMSが料金としては、一番高く、その次に航空便、最後に船便となっています。
ここでは具体的に、東京から中国の北京市へ5㎏の荷物を送る場合の料金を到着日数と合わせて見てみましょう。
EMSを利用した場合
5㎏の荷物の海外への送り方として、EMSを利用した場合、6400円かかります。しかし、配達方法の中では、一番高価となっています。しかし、配達まで約4日となっています。価格が高くても早く届けたい場合には、この方法がよいでしょう。
国際小包の航空便を使用した場合
5㎏の荷物を国際小包の航空便で送ると、4850円かかります。到着までの日数は、7日となっており、EMSより遅くなっています。しかし、船便よりも早く届くようになっています。通常の海外への荷物の送り方としては、この方法が多いのではないでしょうか。
国際小包の船便を利用した場合
船便で、5㎏の荷物を送ると、料金は3400円となり、一番安く送ることができます。しかし、北京に到着するまでに1〜2か月かかってしまいます。そのため、きちんと届くのか不安になることも多いかと思います。その対策として追跡サービスがあるため、船便の場合は確認が必要になります。時間がかかってもよく、安く届けたい場合には、船便がよいでしょう。
まとめ
今回は、海外への荷物の送り方を解説しました。海外への荷物の送り方としては、重さや発送方法によってことなっていることがわかったかと思います。保険や追跡サービスなども方法によって異なってきます。また、料金や到着までの日数も輸送方法によって異なってきます。そのため、荷物の内容や到着日数に合わせて、選択していくといいでしょう。
 


