数々の発がん性が見つかり問題となっている中国系格安通販サイト、中でも人気の『SHEIN』『AliExpress』『Temu』を利用している人は多いのではないでしょうか。SHEIN商品 トコジラミの噂を始め中国系格安通販サイトの問題はちょこちょこ目にします。今回はSHEINなどの中国系格安通販サイトで見つかった発がん性が洗濯で落ちるものなのか、その対処法についてもご紹介します。
目次
中国系格安通販サイトで発見された発がん性物質や有害物質
2024年の8月ニュースになっていたSHEINなど中国系格安通販サイトの発がん性物質の問題。ニュースの内容は韓国のソウル市当局が中国ECサイトの『SHEIN』『AliExpress』『Temu』の144製品を対象におこなった調査で3社の複数の製品から基準値を上回る有害物質が検出されたというものでした。確認された有害物質は以下になります。
フタル酸エステル
フタル酸エステルが見つかったのはSHEIN製の靴で、柔軟性を高める効果があるというフタル酸エステルが基準値の229倍も含まれていたことが判明しています。人体への影響が懸念されているのは、糖尿病や生殖障害、内分泌かく乱や発がん性などの健康被害が過去に報告されており、特に子供や妊婦への影響が大きいとされています。
ホルムアルデヒド
ホルムアルデヒドが見つかったのはSHEINで販売されている帽子で、基準値の2倍の数値が検出されました。ホルムアルデヒドは目、鼻、喉への刺激や呼吸器への影響、皮膚への影響が懸念されており、国際がん研究機構(IARC)からホルムアルデヒドは人に対して発がん性物質であると認定もされています。
ジオキサン
マニキュア液から見つかったジオキサンは基準値の3.6倍の数値が検出されており、吸入するとめまいをはじめ頭痛、吐き気、嘔吐、咽頭痛、腹痛、眠気、意識喪失などの症状を引き起こすそうです。高濃度で吸入してしまうと、中枢神経系、肝臓、腎臓、肺に影響を与える可能性があり、発がん性に関する報告はないものの十分な有害物質と言えるでしょう。
メタノール
ジオキサンと同様にマニキュアから見つかったメタノールは基準値の1.4倍で、メタノールには視覚障害、失明、頭痛、めまい、嘔気、嘔吐、頻呼吸、昏睡など引き起こす可能性があり、場合によっては死に至るとも言われる有害物質です。
鉛
鉛は骨に蓄積される毒物とされており、特に子供や出産適齢期の女性に有害とされています。見つかったのはTeme製のサンダルでこちらも基準値の11倍ととんでもない数値が検出されています。貧血、頭痛、胃腸障害などの中毒症状を引き起こしたり、血液中の鉛濃度が高いと精神面の発達に影響が出ることも懸念されており、多量に吸入してしまうと手足の麻痺、せん痛、顔面蒼白、嘔吐、下痢などを引き起こすと言われています。
カドミウム
カドミウムも発がん性物質ではないものの腎臓障害、骨軟化症、骨粗鬆症、肺水腫や間質性肺炎、肺線維症、溶血性・鉄欠乏性貧血、歯牙の黄色環などを引き起こすことが懸念される有害物質で過去には水稲が汚染されることで、富山県神通川流域でイタイイタイ病が発生した事例もあります。『SHEIN』『AliExpress』『Temu』のアクセサリーから発見されており、身につけることで知らないうちに発症してしまう危険性が懸念されています。
発がん性物質は洗濯で落ちるのか
衣類で見つかっている染料として使われているアリールアミンのようなものは基本的に選択しても落ちないと思った方がいいとされています。多少であれば落ちる可能性があるかもしれませんが、もし落ちなくて最悪の影響を考えたらそこまでして着る価値はないのではないでしょうか。
対処法について
対処法については基本的に購入前にどんな原材料が使われているか確認し、基本的に肌に触れるようなものは買わないようにするしか対処法はありません。格安で色んなものを購入できるのは魅力的ですが、その後の影響を考えたら多少高くなっても安全を買うと思って人体に影響のないものを売っている信用できる場所で購入することをおすすめします。
まとめ
今回はSHEINなどの中国系格安通販サイトで見つかった発がん性が洗濯で落ちるものなのか、その対処法についてもご紹介しました。基本的に衣類などを選択しても多少落ちる可能性がある程度で落ちないと思った方が良さそうです。ここ最近になって次々と問題が発覚している中国系格安通販サイト、安いのは魅力的ですがその分リスクもついてくるということ、利用は自己責任ですがそういったところもしっかりと理解して利用するようにしましょう。